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排卵誘発剤の副作用は?

妊娠したい方がみな自然妊娠から出産できれば良いのですが、なかには医療の力を借りないと難しい場合もあります。不妊治療に使われる薬はたくさんありますが、もっともポピュラーなのが排卵誘発剤です。

「排卵誘発剤」とは、排卵を促すための薬で「卵子が卵巣から排卵を促進する」効果を高めるため、または排卵がある場合でも「体外受精」や「人工授精」の時、妊娠率を上げるためにも使用されます。

無月経や無排卵周期症、ときどきしか排卵しない散在性排卵周期症、多嚢胞性卵巣症候群などの排卵障害に使用するのはもちろんですが、黄体機能不全やたくさんの卵胞を育て妊娠率をあげるために人工授精や体外受精の前にも使用します。

不妊治療を始めたばかりの方や薬を使って治療をしたことがない方なら誰もが不安になると思います。どんな副作用がありますか?今回は、排卵誘発剤の副作用について詳しくお話ししたいと思います。

(1)卵巣過剰刺激症候群(OHSS)

卵巣が過剰に刺激されることで卵巣が腫れて、お腹の張りや腹水、胸水、呼吸がしづらさなどの症状が出ることがあります。軽症の場合は安静でよくなることもありますが、重症になると入院して治療が必要になります。

卵巣過剰刺激症候群はクロミッドなどの内服薬ではあまりおきませんが、より強力なHMG注射による治療ではおこりやすくなります。排卵誘発剤は人によって感受性が違うため慎重に投与する必要があるのです。

(2)排卵誘発剤で多胎妊娠の可能性

自然妊娠でも双子の可能性は1%と言われていますが、排卵誘発剤の服用剤を使用すると双子や三つ子の可能性が増える多胎率が高くなります。なぜ、多胎率の可能性が高くなるのかというと、自然妊娠では通常一卵性の排卵がほとんどですが、「排卵誘発剤」の投与で2つ以上の卵子が排卵されるため、通常より双子を妊娠する確率が上がるという訳です。

また、投与する薬の種類によって多胎妊娠の確率も変わります。「ゴナドトロピン」は卵巣に直接刺激を与えるため、卵胞が増えやすく確率が「15~20%」、クロミッドなど作用の弱い薬は4~5%と多胎する確率が大幅に上がります。

(3)子宮内膜が薄くなる・子宮頸管粘液が少なくなる

排卵誘発剤によって、子宮内膜が薄くなり、受精卵の着床率が下がることがあります。また、子宮頸管粘液が減ることで、精子が子宮までたどりつきにくくなり、受精率が下がることも。

どの副作用も、症状がみられたときには投薬を中止したり、より穏やかな排卵誘発剤を使用するなど、近年では回避策や重症化を防ぐ対策が取られるようになっています。

(4)使い続けると効果が薄れてくる

どんな薬でもあることですが、使い続けると反応性が鈍くなります。排卵誘発剤も同じで効果が現れないにも関わらず使い続けるのはリスクがあるといえます。通常、6周期使っても効果がない場合は、治療方針の見直し、もしくはお休みを挟む必要があるといわれています。

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